2015年04月27日

なつかげ


5月に夏の夢を見て
蝉が鳴く中 サンダルで川沿い歩き
木漏れ日や激しい雨に打たれ
濡れた服はすぐ向日葵に乾かしてもらう
熱気が揺れる炎天下
夏の影 陽から逃げて君と涼む
笑顔は特に欲しがらなくても自然に
君が僕にくれた

はぐれ雲に怖いくらいの夢を乗せて
とんでゆけ とんでゆけ
僕の影は伸びる
つま先まで大人の形に
幼少期の頃に見た
お父さんのようだ

膨らむと壊れるよ
触ると火傷するよ
だけど 夢見たい
夢みたいな夢を

かわいい笑顔の君の影を
踏んで 笑って 飛び跳ねた
ぼくのなつかげ よみがえる
ぼくのなつかげ のびていく
posted by つづけ at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月26日

そっと


歌えど歌えど うまくならない歌声に悲しくなる
書けど書けど 並ぶだけの言葉に虚しくなる
聴けど聴けど 素敵に溢れた世界から逃げ出していく
悩めど悩めど 一週間も持たない感情でわらけてくる
働けど働けど ゴールは遠のくばかりで
すり減らしてすり減らして 生きて生きて
怒鳴られて怒鳴られて うずくまって朝になって
おはようおはよう 返事は波紋
ぽかぽか陽気 ハレルヤハレルヤ
息吹いた季節
モノクロ青空
白黒 白黒
モノクロ モノクロ

歌えど歌えど
私に響く
私の声が
私に響く

歌えど歌えど
季節は巡る
泣いても泣いても
遠のくばかり
未来は来ないよ 通り雨
びしょ濡れだけども
ハレルヤ ハレルヤ


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2015年03月11日

夕日


一人 見ていた夕日がとても綺麗で何も言えなくなった

桜の木に邪魔な緑が差し始めた頃
言った言葉 もらった言葉
意味をなくした

どんなに晴れた日だって
浮かぶ負い目はぬぐえなくて
楽しいという言葉の
ありきたりさと頼りなさを知った

一人 見ていた夕日がとても綺麗で何も言えなくなった
一人で見ても夕日はとても綺麗で何も言えなくなった
あなたが言った言葉が胸に刺さって 二度と抜けなくなった
誰のせいにもできない 誰も悪くない そんな終わり方だった

どんなに雨の日だって
傘持つあの人は現れなくて
足元の桜 踏んで
また思うんだ 思わざるを得ない

一人で生きても世界は普通に回ってく 何も言えないように
一人で生きても季節は普通に変わってく 何も言えないように
踏ん付けていた桜が渦に巻かれて 空へと飛んでいった
一人で見ても世界は とても綺麗だ 輝いて見えるんだ
誰のせいにもできない 誰も悪くない そんな終わり方だった
posted by つづけ at 22:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 季節詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月08日

何度目の春


玄関から入ってくる日差しが暖かく ゆるく
昨日履いた靴の汚れを照らす
望んでないのに来た春

忙しく動く人と想い
ああだこうだ言っている暇なく
ぼーっとしててはいけないんだ
誰かが踏んだ地面踏む

望んでない朝だって
日差しが目に映るから
周りの全てが歳をとる
私も少しずつ萎れていく

何歳までが若者で
何歳からがオジサンなの
若い自分も老いた自分も
ずっと心から出ていかないんだ

玄関から入ってくる日差しが暖かく ゆるく
昨日履いた靴の汚れを照らす
自己解決が下手になっても
望んでいたい新しい春
posted by つづけ at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 季節詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

球児の夢


蝉時雨の声が反射して
胸によぎる 消しきれぬあの夏
季節外れ 暖かな通り雨
胸によぎる 消しきれぬあの夏

今はそれを良しと思えないでいる
感情の不時着 臨時着
がむしゃらに 向う見ずに
日々と汗を流していた
それが全て過ぎたんだ

目をつむって 希望の朝を待つとき
心が暴れて うまく夜を越せない
季節外れ 熱のこもる寝室
心が暴れて うまく夜を越せない

今はそれを良しと思えないでいる
感情の不時着 臨時着
できることができないことに
夢はただの過去になって
それが全て過ぎたんだ

もう一度だけあの夢を描きたい
もう一度だけあの夢に尽くしたい
鳴り止むことのない蝉時雨の中にいたい
青い日々の青がまだ塗り切れていない

こんな気持ちを今更
ノックの音は響かない
感情は秋の海に沈む
汗も涙もまだ流し足りないけど
そろそろ大人にならなきゃいけない
posted by つづけ at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月28日

雪解け


終わりそうで終わらない冬の中
お世話になった人に さよならを
結局うまく感謝も告げれず 
お世話になった人に さよならを

教えてくれた 怒ってくれた
さよなら人の面影が
網膜裏まで染みついて
日常の終わりを感じてしまう

雪解け水が地面に散らばる
上を向いては歩けない
水溜まり 地面に這いつくばって
行く道 行く道 とおせんぼ
涙 ひと粒 地面に散らばる
上を向いては歩けない

靴を濡らしたくないからさ
視線は足元 はずせない
うつむく 熱い目 水溜り
泣いてしまうのなんか違う
そんなに悲しいことじゃない
言い聞かせても 言い聞かせても
溜まる一方 水溜り
「上を向いて歩こう」聴きながら
雪解け水を超えていく
涙 落としても もういいや
雪解け季節を超えていく
posted by つづけ at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月27日

そらのはなし


「今日は良い天気ですね」
「今日は風が強いですね」
「残念、生憎の雨ですね」
始まりはいつも空の話

少し苦手な上司だって
気になってるあの人だって
会えずにいた家族だって
始まりはいつも空の話

暖かいことも
寒いことも
雲があることも
ないことも
別に大して気にしてないけど
共有してみてわかるんだ

暖かいから
寒いから
空を見るから
まぶしいから
別に大したことではないのに
言葉で歩み寄れたこと

飛行機雲が伸びていく
ひつじ雲が流れてく
うろこ雲が消えていく
別に意識はしないけど

嬉しいことは 悲しいことは
淡い想いは 憎い気持ちは
こんなに意識に憑りつくのに
始まりはいつも空の話
話題の尽きない空の話

posted by つづけ at 22:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 季節詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする